基本構造オートマ車なので乾式の遠心クラッチ。 メインインナー側の3枚シュー式。ごく普通の遠心クラッチである。写真はモノ車のもの。 スターターCiaoのエンジン始動方法はちょっと特殊で『後輪を回転させる』ことで始動する。このため、クラッチには被駆動側が回転すると接続される"スターター・クラッチ"が設けられている。このスターター・クラッチはモノ車もバリエータ車もクラッチのアウター側についている。 モノ車モノ車の場合にはクラッチは前(クランク軸)側にある。アウター側がプーリーになっており、インナー側がクランク軸。 バリエータ車バリエータ車では前(クランク軸)側がバリエータでリア側がクラッチになっている。可動プーリーとクラッチで構成されている。 バリエータ車の場合、プーリー/クラッチ軸が長い。上の写真の矢印部分はクラッチの回転側が乗っている場所のため、この部分のグリス切れに注意。回転側の乗っている面積が大きいため抵抗が大きく、クラッチが切れている状態でも後輪が回転してしまう。オートマ車でいうクリープほど強いものではないので、ちゃんと整備されていれば勝手に走り出すことはないはず。むしろエンストにつながるかも。 |